rakugoyotarou’s blog

日本の昔からある文化落語について紹介していきたいと思います。

死神

縁起でもないタイトルですが私が落語を好きになったきっかけ話。最近だと米津玄師さんの曲にもあるそうですね。

 

失敗ばかりの男が死にたがってるとどこからか死神がやってくる。

死神は男を助けると言い一本の杖を渡す。その杖を持っていると他の人についた死神も見えるようになる。

それを利用して医者になることを薦められる。そんな出来立ての病院、普通なら怪しくて誰も来ませんが落語なのですぐお客さんが来ます。

病人の足元に死神が立っていたらおまじないを言う「アジャラモクレン。テケレッツのパー」そうすると死神が帰っていき病気が治る。

しかし頭の方に死神が立っていると諦めるしかない。

最初の内は治せていたが次第に治せない方しか来なくなりお金がなくなる。そんな時に金持ちから依頼があり。見てみるとやはり頭側に死神が立っている。しかし死神がウトウトしてるのを見て布団を180℃反転させて足側に死神が居るようにしておまじないを唱える。そうすると帰っていき病人が治る。

帰宅しようとする男に最初の死神が近づいてきて無理矢理洞穴に連れて行かれる。そこには蝋燭がたくさんありそれが人の寿命を表すこと。またお前の蝋燭がさっきの病人と入れ替わって消えそうになってることを聞く。新しい蝋燭があるからそれに火を移し代えれば死なないことを聞き。一生懸命火を移そうとするが……

 

はい。終わりです。「いやいや。途中で終わってるよ」と思うかも知れませんがこの落語オチ(サゲ)が10個ほどあります。なのでそのオチの中から好きなものを選んでも良し。新しいオチを作っても良しと自由度が高くなってます。

また途中のおまじないも落語家さんによっても違いますし、死神との掛け合いも笑いにする人もいれば終始怖い話の様に話す方もいて同じ落語は出来ないんじゃないかと思うほどアレンジの幅が広いです。

落語って歴史があるものだから一言一句変えちゃいけないものだと思っていましたがこの落語を知り、人によって、その時によって変えて良いんだと知りました。

是非皆さんも好きなオチを探して見てください。