rakugoyotarou’s blog

日本の昔からある文化落語について紹介していきたいと思います。

猫の皿

落語には動物が出てくる話がたくさんありますがその代表的なお話です。

 

美術鑑定人の男が一件のお茶屋に入る。そこには汚い猫が居てお皿で水を飲んでる。良く見るとその皿は絵高麗の皿で300両ほどで取り引きされる皿。

そこで男は亭主を呼び猫をくれないかと訪ねる。

亭主はペットだからと断るが男は3両で譲ってくれと言う。それならと亭主は了承をする。

男は皿が変わると猫が可哀想だから皿もくれと言う。

亭主は「バカいいなさい。あれは絵高麗の皿で一皿300両ほどの価値がありますよ。」全部知ってた。

男「なんでそんな皿を猫に使うんだよ」

亭主「時々猫が3両で売れますので」

 

男はいらない猫をもらい3両減ると踏んだり蹴ったりですが騙して安く貰おうとしてるのでしょうがないですね。

まんじゅうこわい

これも有名どころで小学生でも知ってる人がいるかもしれません。

 

数名の男達が集まり他愛ない話をしてます。自分の苦手なもの怖いものはなんだと話になります。ある人は「蛇」、ある人は「クモ」、ある人は「アリ」と各々発表しますが、一人の男が俺は怖いものはないと言います。みんなが本当にないのか聞くと、一つだけあると答える。俺は「まんじゅう」だけはダメなんだと答える。

それを聞いた男達はあいつは気に入らないからとお金を出しあい男が寝てる部屋に大量にまんじゅうを置きます。

起きた男はこんな怖いものは食べて無くそう。美味すぎて怖いと言いながら全部食べます。一部始終を見た男達がお前の本当に怖いものはなんだ?と聞くと

「このへんで濃いお茶が1杯怖い」

 

1年くらい前にちびまる子ちゃんでもやってた話。

皆さんの怖いものはなんですか?私はお金が怖いです。

芝浜

これも有名で私の大好きな人情話です。

 

あるところに魚屋さんを営んでる夫婦がいましたが夫は働きもせず酒を飲んでばかり、奥さんが夫に商いに行くよう言い夫も明日から行くと約束しました。

次の日仕事の準備万端にして奥さんが夫を起こします。嫌々夫が仕事に出掛けました。芝浜にある魚河岸に着くとまだどの店もやってません。奥さんが時間を間違えたのです。仕方がないのでタバコを吸っていると海に革の財布を見つけます。汚い財布でしたが中には大金。急いで家に持って帰ります。

帰ってきた夫から話を聞きます。夫は上機嫌になり。ウナギや天ぷら酒を飲み食いします。酒を浴びるように飲んだ夫は寝てしまいます。

奥さんが夫を起こし、大金を拾ったのは夢で飲み食いしたのは本当だと説明。夫も納得します。これからは酒を辞めて仕事をし借金を返していくと決めます。

3年後の大晦日。借金がなくなり蓄えが少しずつできてきた。そんな日に奥さんは全てを話します。大金は夢じゃない。でも拾って落とし主が現れたら夫が殺されてしまう。なので大家さんに相談し役所に届けてもらう。そして拾ってないと言いくるめて過ごし。役所から受取人が現れないので取り下げられ戻ってきたことを話します。夫の為とはいえ嘘をついた3年間。涙ながらに殴ってくれ、しかし別れたくない。と謝り続ける奥さんに夫は奥さんを称賛します。

奥さんが今晩くらいはお酒を飲もうと提案。すでに酒を買ってきてる。夫も酒は辞めてたが奥さんが言うならと満更でもない様子。夫が酒を口に着けようとした瞬間。夫「やっぱりよそう。また夢になるといけない。」

 

全編を通して夫婦しか出てこないこのお話。夫婦愛をテーマに笑いあり。涙ありの怒涛の展開です。

そして最高のオチ。健康診断に引っ掛かること以外に酒を飲まないことが当時はできたんですね。

死神

縁起でもないタイトルですが私が落語を好きになったきっかけ話。最近だと米津玄師さんの曲にもあるそうですね。

 

失敗ばかりの男が死にたがってるとどこからか死神がやってくる。

死神は男を助けると言い一本の杖を渡す。その杖を持っていると他の人についた死神も見えるようになる。

それを利用して医者になることを薦められる。そんな出来立ての病院、普通なら怪しくて誰も来ませんが落語なのですぐお客さんが来ます。

病人の足元に死神が立っていたらおまじないを言う「アジャラモクレン。テケレッツのパー」そうすると死神が帰っていき病気が治る。

しかし頭の方に死神が立っていると諦めるしかない。

最初の内は治せていたが次第に治せない方しか来なくなりお金がなくなる。そんな時に金持ちから依頼があり。見てみるとやはり頭側に死神が立っている。しかし死神がウトウトしてるのを見て布団を180℃反転させて足側に死神が居るようにしておまじないを唱える。そうすると帰っていき病人が治る。

帰宅しようとする男に最初の死神が近づいてきて無理矢理洞穴に連れて行かれる。そこには蝋燭がたくさんありそれが人の寿命を表すこと。またお前の蝋燭がさっきの病人と入れ替わって消えそうになってることを聞く。新しい蝋燭があるからそれに火を移し代えれば死なないことを聞き。一生懸命火を移そうとするが……

 

はい。終わりです。「いやいや。途中で終わってるよ」と思うかも知れませんがこの落語オチ(サゲ)が10個ほどあります。なのでそのオチの中から好きなものを選んでも良し。新しいオチを作っても良しと自由度が高くなってます。

また途中のおまじないも落語家さんによっても違いますし、死神との掛け合いも笑いにする人もいれば終始怖い話の様に話す方もいて同じ落語は出来ないんじゃないかと思うほどアレンジの幅が広いです。

落語って歴史があるものだから一言一句変えちゃいけないものだと思っていましたがこの落語を知り、人によって、その時によって変えて良いんだと知りました。

是非皆さんも好きなオチを探して見てください。

 

寿限無

まずは有名どころの寿限無

落語を聞いたことない人でも寿限無は知ってる方が多いのではないでしょうか?最近だと国語の教科書にも載ってるとかで。

ある夫婦に子供が生まれる。お寺の和尚さんに縁起の良い名前を教えてもらう

まずは「寿限無」これは寿命がないくらい長生きするよって意味

 

「五劫の擦り切れ」天女が水浴びをして泉の岩がすり減ることを一劫。水浴びして岩がすり減ることも長いのにそれの5倍。ヤバイよね。

 

海砂利水魚」海の中の砂利や魚を数えることは難しいので無限の意味

 

「水行末雲来末風来末」水や雲や風の行く末には果てがないこと

 

「食う寝るところに住むところ」食う寝るに困らないこと

 

「やぶらこうじのやぶこうじ」やぶこうじと言う植物。すごく生命力が強い

 

パイポパイポパイポシューリンガンシューリンガングーリンダイグーリンダイポンポコピーポンポコナーの長久命の長助」はい。ふざけた。パイポ王国のシューリンガングーリンダイの娘達がポンポコピーポンポコナーで超長生きした。

 

これらを薦められてどれか一つに絞れなかった夫婦は全てつけてしまう。縁起物だらけの名前の為すくすくと育ちガキ大将になる。そんな寿限無…以下略に殴られたと子供が来る。しかし寿限無の名前が長すぎてコブが引っ込んじゃう。人間の治癒力スゴいねって話

後半の寿限無の名前を何回も早口でまくし立てるところがこの話の肝。いかに噛まずに早く言えるかがポイント。

実は寿限無悲しいオチもあるそうで。

池に溺れた寿限無を見た友達が大人を呼びに行くが名前が長すぎて溺れ死んじゃうブラックユーモア。いや長生きする名前じゃないんかい!!!

私は今の寿限無のが微笑ましくて好きですね。今回はこの辺にしておきます。

ブログも名前も長すぎるのは良くないですね

落語とは

どうも初めまして与太郎と申します。

このページでは主に落語についてご紹介していけたらなと思います。

まずその落語ってなんなの?ってところから

結論「座りながらしゃべるやつ」です。はい。これです。座布団の上でしゃべってれば大体落語です。こんなこと言ってると他の落語ファンや落語家さんに怒られてしまうかも知れませんが座布団一枚あればどこでもできる最強のエンターテイメントです。大がかりなセットも要らない小道具も扇子と手拭いのみ。でもしっかり映像が浮かぶ。映画一本を座って手振りとしゃべりだけで見てるような感じです。

また漫才やコントと違って時間が長いです。落語は長いものだと1時間を越えます。話の途中でCM等を入れられないのであまりテレビ向きではありません。なのでテレビ番組では短い時間で笑える漫才やコントが多く放送されます。落語はNHKくらいですかね。

さてそんな落語の魅力を一人でも多く知って欲しいと思いこのページを作りました。私も勉強中なので一緒に落語を学んでいきましょう!!!